婦人科疾患

大阪,兵庫,不妊鍼灸,婦人科疾患

婦人科疾患は、女性特有の病気の総称です。

婦人科疾患には月経不順、子宮や卵巣などの女性生殖器に関する疾患、更年期障害や骨粗しょう症など様々な疾患や症状があります。
最近、これらの婦人科疾患にかかる女性が急増しています。その理由はいろいろ考えられますが、食生活の欧米化や女性の社会進出によるストレス増加などが挙げられます。それらの原因によって常に交感神経が優位な状態になり、身体の血の巡りが悪くなったりホルモンバランスが崩れがちになってしまいます。もともと女性の身体は、月経や女性ホルモンの影響によって身体の血流量や精神的に情緒が不安定になりがちです。
その結果、内臓や筋肉・四肢末端まで十分な血が届かなくなって「身体が冷える」ことで様々な病気にかかりやすくなります。あらゆる婦人科疾患は、「身体の血流が悪化し、冷えが慢性化すること」によって起こると考えられます。冷え性は病気ではありませんが、あらゆる婦人科疾患の原因になり得るということをぜひ知って頂きたいのです。

東洋医学における婦人科疾患の考え方

女性の身体は気候や天候の変化、特に寒さ・暑さ・湿気によって身体に変調が起こりやすく、さらに女性ホルモンは自律神経に作用し、特に「負の感情(ストレス)」に関与することが多いとされています。東洋医学では病気の原因となるものは、外因・内因・不内外因の3種類に分けられています。

外因とは、身体の外側から人体に侵入してくる「邪気」で、主に六淫(りくいん)が関与しています。
六淫とは「風・寒・暑・湿・燥・火」の6つのことで、気象が関係する因子のことを言います。

内因とは、身体の内側から人体に影響を及ぼすもので、七情(しちじょう)と呼ばれています。

七情とは「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」の7つの感情・情動のことです。

不内外因とは、外因・内因のどちらにも該当しない暴飲暴食・過労・性生活の不摂生によるものです。

婦人科疾患の病因として、六淫では「寒・暑・湿」、七情では「怒・思・恐」、そして「不内外因」が重視されています。


【外因】

大阪,兵庫,婦人科疾患

この中で、婦人科疾患を引き起こす原因になるのが、「寒さ・暑さ・湿気」という外的な環境です。

寒 : 寒邪や飲食物などにより身体を冷やすと気の流れが滞り、生理遅れ・生理痛・無月経などが生じます。

暑 : 熱邪や怒り・イライラなどで血流が過剰になり、生理が早く来たり月経過多・不正出血が生じます。

湿 : 湿気や脾胃(消化器系)の機能低下により余分な体液が生じ、帯下の増加・つわり・むくみなどが発生します。


【内因】

大阪,兵庫,婦人科疾患

この中で、婦人科疾患を引き起こす原因になるのが、「怒る・思う・恐れる」という感情です。

怒 : 怒りやイライラは気の停滞・逆流を生じさせます。主に肝・胆(循環器系)に影響を及ぼします。

思 : 憂慮し続けることで血の停滞、生理不順を引き起こします。主に脾・胃(消化器系)に影響を及ぼします。

恐 : 過度の驚きや恐怖によって気が乱れ、不正出血が生じます。主に腎・膀胱(泌尿器・生殖器系)に影響を及ぼします。


【不内外因】

暴飲暴食は脾・胃(消化器系)の損傷を招き、過労は脾・腎(消化器・泌尿器・生殖器系)の働きを低下させます。
また、過度な労働や性生活は腎(泌尿器・生殖器系)を動かす気を消耗させます。


【まとめ】

外因である「寒さ暑さ湿気」という外的環境、

内因である「怒る思う恐れる」という感情、

不内外因である「暴飲暴食」と「過度な労働や性生活」が、

かなり身体にとって負担になっています。

 

すなわち、「寒過ぎる」「暑過ぎる」「怒り過ぎる」「思い過ぎる」「食べ過ぎる」など、

『 過ぎる 』 ということが身体に悪い影響を及ぼすのです。

 

当グループでは、東洋医学におけるこれらの婦人科疾患の病因を踏まえて施術を行っています。
日常生活で知らず知らずのうちに溜まっている身体の「ストレス」を取り除き、健康な身体へと導きます。

あらゆる婦人科疾患は、身体にやさしい鍼灸で無理なくおだやかに治しましょう!

 

WHO(世界保健機関)が認定した婦人科疾患における鍼灸の適応症

更年期障害

更年期障害は、「更年期に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に相応しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群」(日本産科婦人科学会)と定義されています。症状としては、頭痛・めまい・動悸・イライラ・肩こりなどがあり、概ね45歳から55歳までの間に起こりやすいとされています。

乳腺炎

授乳を行う女性に起こる乳腺の炎症で、乳汁が乳管にうっ滞する非感染性のものは乳房の圧痛・熱感などの症状が起こります。また乳汁のうっ滞に細菌感染が加わった感染性のものは、乳房の疼痛・発赤・腫脹・発熱などが起こります。

白帯下

「はくたいげ」と読み、いわゆる「おりもの」のことをいいます。無色透明・白色・淡黄白色の女性器からの分泌物を指します。無色透明・白色で量が通常であれば問題ありませんが、黄色い膿のようなものが混じっていたり出血を伴う場合は子宮感染症などの可能性があります。

生理痛

生理痛・月経痛は、月経期間中に月経に伴って起こる下腹部痛・腰痛のことをいいます。

月経不順

月経不順には過多・過少・稀発・頻発があり、不正出血や月経困難・無月経を含めて月経異常とされています。

冷え性

冷えのぼせ・全身または手足の冷え、慢性的な下痢・便秘などの症状を総称して冷え性といいます。

血の道

月経・妊娠・出産・産後・更年期における女性ホルモンの変化に伴って起こる精神的な症状や身体に起こる不定愁訴をいいます。不安神経症や心身症・統合失調症などをいい、更年期障害も含まれる場合があります。

不妊

妊娠を希望するカップルが避妊をせずに1年以上妊娠できない場合をいい、検査において原因不明とされる場合は機能的不妊とされます。また、子宮や卵管・卵巣などに器質的な問題がある場合は期間に限らず不妊と定義されます。

大阪 肥後橋
川西 雲雀丘花屋敷
柏原 高井田
Top