腰痛・背部痛

腰痛・背部痛

腰の痛みや背中の痛みは、腰そのものに原因があるもの、内臓に起因するもの、心因性のものなどがあります。痛みだけでなく、腰や背中が重い・だるいなどの症状も含まれます。身体の姿勢・前後左右のバランスの悪さも原因になるため、仕事や家事で日常的に腰や背中に負担がかからないように注意することも大切です。また身体に冷えや熱があると、体幹を支える腰部付近に症状が出やすくなります。最近では人口の高齢化に伴って、骨粗鬆症による腰痛・背部痛が増えてきています。内臓疾患が痛みの原因になることもあるので、動かさなくても痛みが出るような自発痛が強い場合には注意が必要です。

症状

腰や背部などの筋肉・関節・神経に、痛みや重だるさなどの症状が起こります。足の痛みやしびれを伴うものもあります。「腰が急に痛くなって動けなくなった」・「ギクッと音がしてから動けなくなった」・「座っていると痛い」・「立っていると痛い」・「身体や腰を動かすと痛い」など症状の現れ方は様々です。

原因

急性の腰痛・背部痛は重い物を持ち上げていて起こることが多いです。過労や過度な性交渉による肉体疲労、交通事故などの外傷、クーラーや冷たい物の摂り過ぎなどで起こることがあります。腰部に持続的な痛みがある場合は、椎間板ヘルニア・腰部椎間関節症・骨粗鬆症などによる腰椎の圧迫骨折が起こっていることも考えられます。背部痛は呼吸器疾患・循環器疾患・泌尿器疾患・生殖器系疾患などあらゆる内臓疾患が原因となっている可能性もあります。

東洋医学の考え方

現代医学的な検査の結果、腰・背部痛が内臓などの器質的疾患が原因となっている場合を除いて、東洋医学では主に身体の疲れや冷えが原因であると考えています。概ね肝・脾・腎の虚証のいずれかが該当し、肉体労働を行うと悪化する場合は肝虚、同じ姿勢を続けると悪化する場合は腎虚、冷えると悪化する場合はいずれかの寒証、雨の降る前に悪化する場合は脾虚、房事(性交)過多で悪化する場合は腎虚であることが考えられます。

施術

肝虚・脾虚・腎虚のいずれであるかを判断し、腹部や下肢の経穴などを用いて冷えを取る施術を中心に行います。その後、腹部・背部・下肢、必要に応じて患部への施術を行います。

(参考:日本鍼灸医学)

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