寝違い

寝違い

寝違いは首や肩の筋肉が硬くなり、首が廻りにくくなったり完全に動かなくなったりする状態です。就寝時に起こることが多く、肩こりと比べて急激に筋肉の硬直が起こることから肩こりとは区別されています。

症状

首(前・側・後頸部)や肩(肩上部・肩甲間部)などの筋肉が急激に硬直し、頸部の屈曲・伸展・回旋などの運動ができなくなった状態です。首の運動をしようとすると痛みが出ますが、動かさなくても痛みが出る自発痛が起こる場合もあります。

原因

肩こりと寝違いは共通する点が多いですが、慢性の肩こりに冷えやストレスが加わると寝違いを起こしやすくなります。アルコールを過剰摂取した翌朝に寝違いが起こることも多いです。主に冷えや血管の収縮によって筋肉への血流が十分でなくなった場合に起こります。

東洋医学の考え方

肩こりと同様に、硬直している筋肉上を走行する経絡の気・血・水の不足から起こります。寝違いでは特に肝虚・脾虚または肝実が考えられます。

施術

肝虚・脾虚・肝実のいずれかを判断し、弱い部分を補う施術を行います。肝実がある場合はお血(「やまいだれ」に於)を取り除くため手足に施術します。その後、胸部・腹部・背部に施術しますが、うつ伏せなど体位を変えるのが難しい場合は、可能な姿勢で施術を行います。必要に応じて患部への施術や運動鍼を行いますが、寝違いの場合はごく軽い刺激量で施術を行います。特に硬直している部分の周囲に施術し、患部への血流を促します。

(参考:日本鍼灸医学)

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